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インタビューしてもらいました <第2回 作り手と使い手をつなぐために、自ら事業を起こす>

2019/11/13更新

ジャパンエナジーフード合同会社の代表社員・相澤 和宏さんの半生に迫るこのコーナー、第2回は「社会人になってから起業するまで」を伺います。
起業に必要な2つのチカラ、「課題を見つける力」と、それを実行に移す「行動力」。相澤さんにお話を伺うと、社会に出てからさらにこの「行動力」を磨いていることがわかります。

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食に関するあらゆることを学んだ、生活クラブ時代

筑波大学を経て、「生活クラブ生協」に入社した相澤さん。相澤さんは小さい時から身体が弱く、食べ物に気を使っていた経験から「食に関わる仕事」である、生協を社会人スタートの地として選びました。
「大学時代に一人暮らしを始めたのですが、スーパーで売っている野菜がおいしくなくて、実家で利用していた生協を思い出したんです。生活クラブの人って、生協って、言わないんですよね。生活クラブって言うから、それが当たり前でした」
「生活クラブ」が発行していた機関紙を読み、時には勉強会にも参加。そこで、生協の組合員の多くを占める女性たちが、社会問題を真剣に議論して、積極的に取り組んでいることが見えたことも、環境問題に幼少期から興味を持っていた相澤さんにとって、入社のきっかけになったと振り返ります。
配達業務を経て、本部組織である、「生活クラブ連合会」の開発部門に出向。ギフト部門担当として企画開発からカタログ製作、受発注、物流管理、コールセンター業務などの全般に携わることになります。非常に忙しい日々であった一方、たくさんの仕事を学ぶことができ、今の起業にも繋がっているそうです。

より「自分で動く」環境を求め、南会津へ

相澤さんはその後、より「自分で考えたことを実行できる」環境を求め、福島県南会津地方にある、木工おもちゃのブランド「マストロ・ジェッペット」の運営や、福島県の地域資源を生かしたアロマオイルの開発事業に携わります。
相澤さんが南会津に関わるきっかけとなったのは、筑波大学時代の教授が、南会津の地域起こしに携わっていたことから。大学時代から南会津には足を運んでいたそうです。東日本大震災以来ずっと気になっていたものの、仕事が忙しく中々行けていなかった南会津でしたが、たまたま目に留まったイベントをきっかけに、久しぶりに訪問することになりました。
そのイベントで株式会社マストロ・ジェッペットのデザイナー・富永氏との出会いをきっかけに、生活クラブ生協を退職し南会津を新たな舞台とします。
「『作り手と使い手をつなぐ』という、それまで生協でぼんやりと思っていた、僕がしたいこと、南会津で実行できると思ったんです。自分で考えたことを自分で実行したいと思って、南会津に行くことを決めました」

経営の目線を得る

株式会社マストロ・ジェッペットでは、営業企画から販売管理を主業務とし、会社の補助金申請まで幅広い業務をこなしました。
特に、補助金申請は企業の経営計画や事業計画を作成する必要がありますから、ここで「経営の目線を鍛えられた」と相澤さんは振り返ります。
「生協時代も数字はある程度管理していたりしたけれども、会社全体は見ていなかった。南会津で会社全体の資源配分や事業運営について目線を広げることができたし、それを得たことで、自分でも事業をやってみたいなと思ったんです」
デザイナー・富永氏や南会津の木工職人たちは、それぞれ自分自身の会社を持つ社長たち。「社長」の姿を身近でみることができたことも、「自分で事業を起こす」というイメージをぐっと近づけたのです。

経験を土台に、起業へ結びつける

「今から思えば、これまでの経験はすべて今につながっていると思います。最初は比較的大きな組織で働いて、南会津では少人数の中で自分の企画を実行してみて。結果、今自分の会社を立ち上げたところにつながっているんです」
これまでの幅広い経験を土台に、相澤さんは2019年4月、ついに「日本の食をつなげる」ことを理念とする、「ジャパンエナジーフード合同会社」を立ち上げます。
日本人が昔から食べてきた材料を用いて、現代の忙しいビジネスパーソンやアスリートに向けた食材をつくる。これまで「食」や「環境問題」に携わってきた相澤さんだからこそ見つけることができた着眼点ではないでしょうか。

理想の経営者は松下幸之助

「相澤さんが尊敬する経営者は」という問いには、松下幸之助という答えを頂きました。思ったよりもビッグネームが出てきました。その理由を聞いてみると、「あんまり引用されないけど、こんなエピソードがあって」と教えてくれました。
「松下幸之助も小さい頃は身体が弱かったそうです。丁稚奉公先のご主人、つまり今の言葉でいえば『経営者」が、うまく自分のペースで休んでいるのを見て、『自分で会社を起こせば、自分のペースで仕事ができる」と思ったそうです。ちょっと意外ですよね。小さい時身体が弱かった僕も、おこがましいけれど、松下幸之助と同じところがあるなと思うんです」
自分が実現したい思いを持ち、自分の責任、自分のペースで働く。起業をした相澤さんは、大変な毎日ではあるが充実している、と笑顔で話してくれました。相澤さんは、社会課題の解決に向けた起業をもっと増やしたいと、エナジーフードの他にも様々なアイディアが既にあるそうです。
心はアツい「エナジ-」にあふれている相澤さん。これからの活躍に目が離せません。

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